湿度二万パアセント

俺は、俺のことをひとつも知らぬ人間に俺のことを話したくはない。話を聞かせる相手は、誰でも良いわけはない。これは大事なことだ。俺は、俺の愛する人に語りたいのだ。愛する友人たちは俺以上に俺を知っている。俺の根源的な部分を未だに自分ではわからぬ…

花に嵐のたとえもあるさ

誰を救うこともできないのだ。できはしないのだ。言わせてもらう、そんなことは不可能だったのだ。俺は、俺の理想になりたかった。他人として自分が存在しているとして、例えばともに夜をすごしたとして、その存在に敬意を持てるような、ね、そういう人間存…

食われてしまえ

感傷なんて糞食らえ、酒に逃げろ酒に逃げろ酒に逃げろ逃げ場はないぞ! 死ぬしかない。もう逃げ場はないんだ。 愛する友人たちが、そのまますぎて笑ってしまった。しかし、また彼らとは別離の地。地元の酒はいい、生き返るようだ、しかし地元の空気のほかに…

多分また逢うけれどそれが悲しいよ

いくらか前の日、夜のキャンパス、一人煙を吐き出しながら考えていた。全て清算してから、と思うのは完璧を望む悪い癖だろうか。あいつに完璧を求めすぎているよと笑いかけられたのを思い出す。逃げ出したくてたまらない。このまま逃げれば全ては打算、万に…

思い返すことの意義

2006年10月14日。 http://d.hatena.ne.jp/shu444take/20061014 俺は全てのことをやめようと思っていた。たまたま見返し、その衝動を思い返す。 恐怖であった。俺を支配していたのは、不安と恐怖であった。自分があまりにも偽者で、他人があまりにも偽者で、…

一日一日が晩年であった

負け犬か、と独りごちていた。よたよたと去り行く姿に覇気はなく、長い尾は丸まっている。日々是々、と書いていけば真理にたどり着くのかもしれぬが、寂しいばかりである。十の寂しさも、百のつらさも、客観視すれば俺は抱えていないのだと思う。けれど、こ…

心のたび

悲しみ消える言葉はどこにあるのか。あの子が不安になるようなことなんて全て間違っているのだ。雨が降り出す前に決めるのだ。行くか戻るかなんて単純なことは最初から決定されている。自己意思でなく、しかし他人の強制でなく、まさしく運命と呼べる代物で…

まやかしよ

爆音を求めている。生きていてよかったか。全て絶筆だと思って書かねばならぬのに、俺は生半可で中途半端だ。書けずにいる。書けない期間が長すぎて戸惑う。焦燥感、募る。妥協の上にどうにか成り立っている。人間は、いや、俺は、もっと真摯に生きねばなら…

嘘は嘘なだけ

あの子は全部が嘘じゃなさそうだ。だけれど、真理がそこにあるかはまだわからない。自慰の後に考えたことは全て理想だ。快感と、酒と、cherry。煙が美味くなくてどうにもまいる、何のせいなのだろうか。満ち足りていないからか。煙が美味い夜には、いつだっ…

アンチデート

この街は雨ばかりだ。 幸せな日は、けして晴れた日ばかりではなかった。悲しい日にいつだって雨が降るわけでもない。この街は雨ばかりで、よくわからぬ日々が続いている。今までの俺にはなかったような日々で、全てが心地の良いわけではないが、生きていくに…

ポルタメント

未だに音を求めている。俺はずっと、音のなければ生きられぬ脆弱な存在らしい。音は消える。喧騒の元に全ては過ぎ去り、後には静寂のみ残る。何度も経験し、またこれからも体験していくであろうことだ。大きな音を聞く。あの場に合った偽善ロックを俺は許さ…

B.A.A.

ビールの話をしよう。 君と。

セブンシスター

なにもしないでいるのは、欺瞞だらけのせいだ。俺が嘘だらけのせいだ。そうして、何もしたくないと、俺の思うからだ。渇望が終わり、破壊が始まる。おそらく、いつもどおり静かなままで、壊していく。ぶうらり、ぶらり、夜の中なのだ。飯を食わないのも、明…

届かない

変われなんてしない、貴方はずっとそのままで、まわりに苦笑いで歩くしかない。満ち足りないとして、何も見つけられないとして、切望していたとしても、何も与えられることはない。子供のように頑是無く、ただ壁を見つめているしかない。これから僕が勝鬨を…

接続彼女

今は魔界都市、インターネットというのは脆いもので、ハードがそろわねばどうにもならないね。小さな個室で煙くゆらしながらこれを記している。愛用の銘柄がないというのはさびしいもので、仕方なく昔の記憶を引っ張り出して吸い込んでいる。神田川の桜がき…

語り続ける

eastern youthの、地球の裏から風が吹くをエンドレス。本当に日本酒に合う。熱燗でいこう。 俺の幸せを食べてくれ。俺は何にも要らないのだから、あんたが全部持っていってくれ、僕は言う。 獏の代わりに、何か黒くておそろしいものが僕を見ている。じっと見…

平和なのに

そう、例えばあの子の全てを知りたいと願うこと。あの子があんなドブ野郎を好きになんてなって欲しくないということ。あの子に俺を見てもらいたいということ。あの子の髪が欲しい、あの子の指が欲しい、あの子の爪が欲しい、あの子の鎖骨が欲しい、あの子の…

クラクションよりもやかましい

雨が降る、雨が降る、僕を殺す弱い雨、煙、ロックンロール。君のこと全部知りたい。僕のこと全部伝えたい。それだけなんだ。君が死ぬ前に僕を救わねば。俺は何も分かっちゃいない。一旦終わりなのだろうと思う。しかし、最後ではない。終結ではない。だから…

HUDAN

例えばそう、死にたいとか、もう駄目だとか、本気で誰かに言ったことあるかい。へらへらしていても、顔が笑っていても、口調は冗談でも、本気で。そこは一線なのだと思う。超えてはならぬのだと思う。許しだと、あの子は言う。少なくとも言わなければ死ぬの…

LOVE LOVE LIVE

熱い気持ちを嘘みたいな台詞で語ることほど楽しいことはない。最適な時間は夜で、愛の多ければ多いほど良い(愛と人数を乗算したものが多ければ多いほどハッピーだ)。独特の匂いの液体と、煙のあれば更に良い。別段死にたいわけで無くとも、思考の揺らぎ、…

あなたのことだけは本物と思わせてくれ

ただ壊れたいだけ。一時たどり着くには、壊れるしかないから、ただ壊れたいだけ。屑が一人で焦って落ちる。滓が一人でわめいて叩く。馬鹿が終わる。馬鹿が終わる。夜は続き、馬鹿が終わる。たどりつけない。覚えちゃいないんだ、何も何も、美しかったことも…

野良犬リアル

喉が焼け付くようなリアルを俺にくれ。ぶっ壊れて、ぶっ壊して、狭間の狭間、隙間の隙間、行間の行間、その向こうから見える現実をくれ。全てを受け取って全て捧げるだけだ。新しい嘘は無駄になるだけ、古い思い出は重荷になるだけ、全部捨てよう。縛られて…

巨大化

愛を残らず持ってけよ。僕の愛は全部あんたのものだ。ちっぽけでしがないけれど、その全てをあんたにやるよ。五分話したら好きになってしまうこの俺だ、いくらでも持っていくがいいさ。俺のこと殺したいほど憎んでるあの子、俺のことちっぽけに思ってる男、…

SHIGARAMI

事あるごとに悲しくなっちまうんだな。これもまた一興か。最後というわけではない。終わりの終わり、はじまりのはじまり、この町は良い町だ、もう少しくらい過ごすのも悪くは無い。ストレート・ノー・チェイサーで行こう。落ちる涙に構うものか。 身を売って…

逃げ道、帰り道

まるで馴れ合いのようではないか。酷く面倒だ。俺は、二回ひっくり返った後の言葉だけを信じている。表が裏になって、また表。最初に感じたこと、最初に思ったことと、得てして同じものが出てくる。しかし、その途中には長い長い思慮がある。俺は、自信を持…

やあ、僕の右手

みんなそうなんだって、なんて慰めの言葉が嫌いでね、なんだ慰めてんじゃない、諦めを促しているだけではないか。例え俺の、頭揺らして風に泣く時間をさ、それ以上の辛さをさ、誰某が味わっているとしても、俺の傷は癒えないのだし、ふらつく頭抑えてそれで…

踊れ踊れ

ツインテールというかな、ツーサイドアップというかな、久々に見かけたあの子は漫画みたいな髪をしていた。あの子が誰のちんぽを咥えようが俺の知ったところではないし、俺のことを殺したいほど憎んでくれた方が俺も救われる、だけれどね、なにもかも、今の…

冷たい糸

駄目だな。停滞している余裕があったら、どちらかへ転ばないとな。あんなドブ野郎に愚痴愚痴言わせてたまるものか。ぶっ壊した後に必要なのは再構築、いつだって道理じゃないか。不言実行は美徳だ。屑人間だと叫ぶのならば、俺は美しくあらねばならぬ。少な…

溶ける唇と床のシミ

ここにはなにもないだろう。あの人に頼らないと決めたこと、いくらも前の夜じゃないだろう。死んだ犬が、その腐りゆく矮躯が、骨だけになりかけてもまだ吼えている、そんな俺だ。悪いときは終わったよ。怖いものは行っちゃったよ。悪いときは過ぎたよ。怖い…

犬人間と魚人間

昨日は雨が降っていてね、良くなかったの。いい雨もあるがね、寒いのは駄目だ。雨曝しであったしね、煙が燻る。湿気が良くないんだ。それに、雨は悲しみを運んでくるという。馬鹿でいられなくなる。人は分かり合えない。単純な、即席ラーメンを二分半で作る…