2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

少年よ、悩め

今、文章を書いている。小説とも呼べぬ、散文とも呼べぬ代物であるのは間違いない。そいつは、いつもここに書き連ねていることが散文足りえないように。焦燥文学とでも名づけるか。は、乾いた冗談だ。 風がやってきている。 僕は若くて、無力で、とても悲し…

おめでとう

夕暮れ空がいなくなってしまってから、15mgがやけに重い。心の臓を縛っている心地がする。ヘッドホンの締め付けもやけに強い。圧迫感はそのまま開放の日を思わせる。俺は、いくらも繋がれていないのに、いくらでも箱の中の気分でいる。どちらかに転びがちな…

湿度二万パアセント

俺は、俺のことをひとつも知らぬ人間に俺のことを話したくはない。話を聞かせる相手は、誰でも良いわけはない。これは大事なことだ。俺は、俺の愛する人に語りたいのだ。愛する友人たちは俺以上に俺を知っている。俺の根源的な部分を未だに自分ではわからぬ…

花に嵐のたとえもあるさ

誰を救うこともできないのだ。できはしないのだ。言わせてもらう、そんなことは不可能だったのだ。俺は、俺の理想になりたかった。他人として自分が存在しているとして、例えばともに夜をすごしたとして、その存在に敬意を持てるような、ね、そういう人間存…