2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

滾らせ

現実は俺を殺すな。希望はここにあるはずで、ずうっと僕は手に持っているのに。なんてか弱い光なのだろう。軽々しく望むな、偽善笑いで僕は言う。そんな言葉に納得なんてさ、できるわけないだろう! 何度も何度もひっくり返して僕はここに立っているはずなの…

猿でもわからない

金が無くて首が回らないよと笑っている。俗世的な、あまりに俗世的な、こんな日は音楽に限る。現実を置き去りにしてビートは進む、かといって幻想に生きるわけでなく、悲しみの先にかすかな希望が見える。煙をくゆらしながらのMy Funny Valentineに涙が出る…

八月に降る雨

所詮性欲、所謂性欲。過去の話は好きかい。俺は嫌いだよ。過去の話をしよう。 僕のことを好きだといってくれた女の子もどこかへ消えた。雲ひとつ無いならば、太陽よりも輝くあの子を見たかった。雨が降るなら、雨に濡れるあの子を見たかった。全部自尊心のた…

非力なる

無理に作った嘘の寂寞、狂ったような無用の後悔、思い出に生きる俺の矮小さ、か。信頼は悲しいね、とあの人は言った。俺はそんな言葉を聞きたくはなかった。あの日、俺の愛する人は、俺の理想像であったから、あの人は俺の尊敬を浴びせられて、辟易していた…