踊れ踊れ

ツインテールというかな、ツーサイドアップというかな、久々に見かけたあの子は漫画みたいな髪をしていた。あの子が誰のちんぽを咥えようが俺の知ったところではないし、俺のことを殺したいほど憎んでくれた方が俺も救われる、だけれどね、なにもかも、今のところは知る術がない。全て切ってしまうことだ、電源のように、あるいはゴスロリの子の手首のように。忘れるのではなく、終結させてしまえば、傷となって固定されるのだと思う、癒されないために。俺の気持ちは嘘ではなかった、ただ、嘘であったのは俺の純真さであった。幸せになりたかった、しかし、それは欲望と思い込み、それに詭弁を通してだ。駆け引きなど、性欲など、その後に掴むものなど何の価値がある。幸せへと向かう意思が大事なのだ、確固たる、いのちがけの、意思が。何をしたいかではなく何をすべきかを行動理念にすべきだと、かの革命家も言っている。愛することはいのちがけだ。俺は、生きていたかった。俺は、生きて、痛かった。言葉遊びも遊びではない、いのちを捨てる覚悟はまるでなかった。へらへらとしていた、軽率であった。あの子は何も悪くない、当然だ、俺がこう言うことさえおこがましいほどだ。俺は、浮ついた言葉を、あまり多くの人に向けるべきではないのかもしれない、愛して欲しいが故の防衛行動だが、悪いね、好きだと少しでも思ったら好きだって言ってしまうよ。全ての好きを、全ての愛を、本当の、純潔なるものにせねばならない。嘘の愛の一片も許すな。
まだまだだ、許されるか許されないかは俺が決めるべきではないけれど、なんとか、許されるようにやっていくしかない。誠実に。
手淫を、実篤も肯定している。けれど、一抹の罪悪感も、認めざるを得ない、という旨も。全ての愛は誠実に行われねばならない。しかし、欲望は募る。


難しい言葉で語ってはいけないよ。知られたくない想いこそ、その汚さこそ、簡単な言葉で放り投げてやることだ。


煙も控えた方がいいのかも知れぬ。三十分踊れるかな。ありがとう、って言えるかな。どうにも息があがって困るのだ、煙のせいだけではないのだとは思う、しかし大きな要因ではあるのだろうね。あの好きな人の煙を、思いながらの夜も、良くはないのかも知れぬしね。
この夜も救われないか。煙に頼るか。撤回するだけの重さが俺の言葉にあるか。誰かを刺せるか。


愛する人には皆来てほしいし、ただ、繋がって欲しい。みんなまとめて勘違いしようぜ、感動とロックの大安売りだ。らぶ!