犬人間と魚人間

昨日は雨が降っていてね、良くなかったの。いい雨もあるがね、寒いのは駄目だ。雨曝しであったしね、煙が燻る。湿気が良くないんだ。それに、雨は悲しみを運んでくるという。馬鹿でいられなくなる。人は分かり合えない。単純な、即席ラーメンを二分半で作るか四分で作るかということでさえも分かり合えはしないのに。悲しくなっちまうね。忘れるんだ、忘れろ。全部忘れて夢の中。曇り眼鏡の向こうに見えるものがあるさ。全部忘れて夢の中、本当の気持ちは何だ。ここは何処だ。何処に立っている。ごめんね、俺のことかな、それとも考えすぎかな。いつだって考えあぐねて、考えすぎて、二周くらい回ってさ、見当違いの場所なんだ。悪いのは全部俺なの! そう言いきっちまえば全部綺麗さっぱりだ、わかるようになるのだけれどね、それが良くないのはあの愛する人に教えてもらった。死にたくなるような夜ならば、君だけのせいじゃないだろう、って歌もあることだしね、ともかく。
俺はもういいんだ。cherryのあの人と、同じことさ。俺はもういい。布団にcherryの匂いが染み付いて、どうにも辟易する。これがあの人の煙、揺れた夏の、あの時吐き出された煙の匂いならな、壊れそうになる。あの人は恩人だからね、大好きだし、愛している、俺の存在意義たる人だ。でもね、あの人が好きな人と、ずっとずうっと幸せでありますように、願うことが俺のひとつの、存在意義だよ。もういいんだ。これがもういい、ということ。幸せのためなのだからね、全ては。らぶ!


まだ肺が真っ黒になってはいないだろうから、止めちまうのも面白いかな、って思っている。死ぬためにはどうしても必要なものだが、生きるためにどうしても必要というわけではない。代替品はいくらでもあって、やたらに懐いてくる道端の猫や、ちらほらと舞う似合わない雪、可愛い女の子もそんな代表だ。


真似できない、なんて言われることは嬉しくて、いやね、お前はキチガイだ、って言葉と同じくらいの内容なのだろうけれどね、俺は間違っているけれど間違っていないのだということを再認識する。全て誠実にせねばね。書くことも、歌うこともだ。安定しているうちに、全てを確定させてやるのが大事だ。
確認のためだ。安定していると、こう書くのは確認のため。優越感ゲームはやめるんだ! あいつが上手く言ったのならば俺は喜べばいいんだぞ。俺が心の奥底であいつを見下しているのは、そうさ、現実さ、屍骸の心だ。汚れちまってるな、それを許しちゃいけないんだがな。愛に生きるために、俺は俺自身を裁かねばならない。断罪! 断罪! 断罪! 断罪!
さてね、懺悔。