耳鳴りライブ

気持ち悪いと思われてっかな。愛してくれると信じること、受け取ってもらえると信じること、笑ってくれると信じること、過剰だな、俺は期待しすぎているのだと思う。状況、現実、悪いのはこの俺一人、もんどりうって空回り、ひっくり返って師走の空か。上手くいけば、もう二度と会わないかも知れぬ。もっと会うようになるのかも知れぬ。どちらか、どちらか、さてね、どちらか、ではない。たくさん見えている中で、極端なのを二つ選んだだけだ。行くか、進むか。生きるか、死ぬか。単純な二元論で語って良いものではない。行くも帰るも、と言うときは、見ている、止まっているだろう、行くでも帰るでもないではないか。完全なものが手に入らないのは常の話であるし、常に快楽の淵で笑えるわけではない。少しだけでも、増やしたくて、少しだけでも、近づきたいだけなのだ。あぁ、幸せになりたいな。幸せになることは、愛すること。愛されることは、幸せになること。なんだ、一緒じゃないか。
わけわからなくなっちまえばいいと思っている。全てが混ざって、水の中、浮かんできた泡だけに心動かされればいいのだと。今、ここで、そうなったって、僕は構いやしないよ。ただね、気持ちだけ、伝えられなかったことを後悔するのだと、そう。後悔するくらいなら伝えちまえよ、ってさ、簡単な風に言うけれど、馬鹿を言うでないよ、簡単なわけじゃない。後悔と満足と、ふたつをひとつずつさ、天秤にかけて、どちらに傾く日もあって、だから悩んでいるのだ。
全部終わっちまったって、構うものか、だってさ、言えないくらい弱い僕さ、ぬるま湯さえも惜しく思うの。言えればいいのにな。全てを壊すだけの気概を、それに負けない感情を、望む。


よく晴れた日、僕は、夢を見たいのでした。真昼間からまどろんで、あの子とのエロい夢が見られないかなあと、思うのでした。けれどもね、いや、駄目だ、駄目だ駄目だ、あの子をそんな俺の欲望で汚しては駄目だ、としばし悩むのでした。そんな日々なんだ。綺麗なままで暮らせるべくはない。素晴らしいことだけ起こる理由はない。でも、それがいいな。あの子が俺のこと好きで、ロックンロールを思えれば、いいのだけれど。


君の思う全てのことは勘違いなんかじゃないよ。痛いときは痛いって言うんだ。辛いときは辛いって言うんだ。悲しいときは悲しいって言うんだ。恐ろしいときは恐ろしいって言うんだ。君の手首が汚れぬうちに、君元来の目の輝きが残っているうちに、幸せということを語れる夜がなくなってしまう前に、悪い奴に騙される前に、語りだすんだ。仲間を見つけて安心するためじゃない。とるにたらないなんて言われたくないだろう、あのドブ野郎と刺し違えたくなんてないだろう、一人と一人、けして二人なんかじゃないよ、一人と一人でわかちあうんだ、そのために。
世界を捻じ曲げる頭の痛みは、けしてディスプレイの向こうの話じゃないだろう。
そう、貴女ね、そんなことないよ、って言いますけどね、俺は本当に思ったから言ってんですからね。私信として、自戒として、ともかく。説教なんてする柄じゃないからね、こいつは愛として、らぶ!