ハイスペース

帰りの電車で、小学生の女の子、三人くらいがラノベ囲んで読んでるのを目撃する。衝撃。なんなの、これが噂の低年齢化? ゆとり世代? 2.0世代? なんだかいたたまれずに、窓の外ずっと向いていた。いまどきの小学生ラノベ読むのかー。俺なんてそのぐらいの頃はズッコケ三人組大好きでしたよ、記憶によれば。なんなんだろ、俺がはだしのゲンを読んでた感覚でドクロちゃんとか読んじゃうんだろうか。ラノベって言うものに対するなんだかなぁなイメージを全く持たずに育つんだろうか? 多分に僕はラノベとかアニメとか、そんなもの書いたり見たりしている自分にある程度の劣等感やらは持っているから、わかる奴としかそんな話しはしないようできるだけ心がけてはいる。のだけれど、あの子達、アニメ見るのが気持ち悪いことですよーって言うけじめを持たずに大きくなって、電車の中、大声でラノベの話したりするようになるんだろうか。
逃げろ、少年少女、そいつは危険だ! 罠だ!


FLCL見て、リッケンベースが欲しい病にかかっていたところ、運命といえる出会い。コピーモデルかつ、見たこともないメーカーのものだが、俺は満足。問題は色。黒ベースのカラーリングなのが悔やまれる。あと右用なのが。ハル子ベースはリッケンベースの青い左用なのだけれど、あんまりにも無理難題過ぎる。妥協は必要だけれど、できるとこまで近づけてみっか。内部は生きているようなので、青く塗りなおすか。


風が吹き、寒い寒いと笑いながら皆して帰る中、考えるのは自分のことばかり。人の隣ということ、隣に人がいる俺ということ。周囲の人々はずば抜けていて、視線を下げざるをえない。俺はあまりにつまらなく、俺はあまりにくだらない。ぶち壊してやるともくろんでも、非力なこの腕じゃぁ犬っこ一匹動かせやしねぇ。焦りからか、怒り、怒りからか、落下しそうになる。最終的には桶屋が儲かる仕組みにでもなってやがるのか? 糞、この数日間は、ふわりふわりと、地に足つかない感じだったが、落下はせずにいられていたというのに! わからぬ。どうすればいいかはまるっきり明らかだというのに、どうしたいかがわからなくなっている。好きなことをする、と明言して見せても、九割ほどでしか発散できぬ。残り一割があらぬほうへ向かい、焦りのつのるばかり。
リズムが必要だ、何にしても。どのくらいの単位を一小節とするかが大事で、長すぎればだらけるし短すぎれば演奏しきれぬ。全てにおいて、適切なリズムで指揮してやることが大事だ。
文の力を失っている気のしている。何、力などないといつでも言っているじゃあないかと笑われるかも知れぬが、俺は、口ではそんなこと言いながらも、自分というものを際限なく過信しているのだ。矮小だ、脆弱だと自虐して見せても、心の奥底では自分のこと信頼しきっているのだ。自嘲して見せるときは、本気で自分はそう思っているのだと信じ込んじまっているから、本心として言葉は口から流れる。だのに、何もできぬときには紙より軽い体重をも支えきれず、落下する。笑い飛ばすことが苦手なのだね。人の目など気にするなと笑いながらも、視線は俺に対して凶器となりうる。それは視線の強いではなく、俺の柔らかなだけさね。