ZZZ

本当に何もできねぇや。


ぺけぺけと文を打つ指先さえ重く、辟易する。それ以上に唇や喉、横隔膜は重い。足など動く気配を見せぬ。明日は、皆の期待に、俺のできるだけの力で応えてやらねばならぬ。完璧であるかどうかは、少なくとも俺の世界には直接は何の影響も与えぬ。間接的な破壊が、怖い。視線、あるいは言葉、その全てが怖くて仕方がない。始まる前、終わった後、それ以上に、途中のことを思う。どうしようもないのだ。今の俺にはもうどうしようもできぬ。けれど、何かしなければいけなかっただろうと自分を責めているようで。けれど、けしてね、自分をいじめて喜んでるようなねじくれたマゾじゃぁないのだ、俺は。そこは否定させてもらう。けれど、落下は止まらぬ。その上で、止めようという気も起こらぬのだから、そう見られても仕方ないさね。もうそれでいいのではないかなと考えている。


楽しくない。楽しいと思った記憶は、ある。それが縛りとなっている。俺には、この数千倍のことができるに違いないと、自分で信じてしまっている。だから、それが余計に、重い。他人の意見など、要は自分をほんの少しだけ変化させるものに過ぎぬ。ぶち壊したり、引っ掻き回したり、突き落としたりするのは、自分でしかない。


ここで反転。無理やりにでも、ターンする。


僕らはみんなつながっている。
ハッピーエンドにしようぜ? これだけベタな青春だ、失敗しようがなんと言われようが、ハッピーエンドにしかならないだろ? 妥協、諦め、してきたことなど記憶の彼方に放り込んじまえ。僕らは、できることを全て、やり遂げた。最大限効果的な選択を(それが最善とならなくても)したのだ。それでいいじゃないか。予定調和のハッピーエンドに、しようぜ。
気持ち悪いと思われること、空気が読めないと思われること、どうでもいい。明日の日は偽善を最大限だ。ふてくされた顔で座っているだけなんて、つまらないだろ。つまるのは、それを好む俺くらいのもので、僕はそんなことちっとも望んじゃいない。疲れろ。きちんと疲れることが大事だ。
よし、酷くポジティブ。無敵感、だ。無敵感が必要だ。腹を立てる前に。落下する前に。
ラッパをぶっ壊すのはその後でいい。


明日へ明日へと先延ばしにしていって、それで最後まで行っちまったら、俺はそれでいいんだ。
俺はそれがいいんだ。