信念葬送

憤っている。いつも何かに憤っている。たとい年が明けたとて何も変わらぬようだ。こうして一人、壁を殴るのもやめにせねばならぬと思う。行為そのものに対しての禁止ではない。原因そのものへの否定だ。一年の計は何とやらと言う。この日で俺の生きる流れが変わってしまうとは思わない、けれど、なんとか今日の日くらい、目論んでいた。しかしどうにもならぬのだ。人が学習せぬ動物というならば、俺は人であるのだろうし、過去から学ぶ存在というのなら、俺は畜生に過ぎぬ。劣等感にさいなまれながらも優越感を抱えている気持ちの悪い状態を打破せねばならぬ。固定されていないと感ずる。俺は、何かに向かわねばならぬのだ。何かを見据えて、それを信じねばならぬのだ。それは知っているのだが、何かを知らない。いつも通りだ。
いつも通りではいかんのだ。変えようとせねばならぬのだ。いつも俺は口だけ。いつも通りではいかんのだ。


本当に生きていこうと思うのなら、何も書かぬことだ。何も思わぬことだ。やるべきことはいつも眼前にあって、それを必死にこなしているだけで生きていける。いや、それが生きるということなのではないか、メロウに、しかし明朗に思う。俺は大体誰にも愛されるべくのないほど腐りきっているはずなのだ、それを肝に念じておかねばならない。俺に対する声は、俺の中ですぐに綺麗になっちまうから、戒めとして。


久々に語った。深夜から早朝の五時間ほどだが、それで俺には十分だろう。いくらかの人が俺の声を聞いて、いくらかの人が俺をちらりと見て、それでいいじゃないか。いやはや、どうにもね、言葉が難しい。


23:50追記
渡り犬に長編1ページ追加。ようやく能力バトルラノベに近づいてきたか?