向かいから来る電車の音をずっと聞いていた

昼と夜がわからなくなっている。数時間おき、数時間眠る。起きたときが朝だとすれば、俺は何度の朝を迎えたことか! 日は動き、夜は終わり、時はむやみに俺を殺す。皆消えちまうんだなぁ。一人でいるのが怖くている、俺は元々この部屋なのに、どこか広い場所にいたような気さえしている。集まったせいだ。全部つながった気分のせいだ、ふりのせいだ、ごっこのせいだ。僕は誰とも繋がっていない、僕は誰とも繋がれない。
痛いのは、指先に感じる火の熱さだけ。あとはなんにも、痛くない。痛くなんてない。
痛くなんてない。
安心して、絶望する。絶望して、安心する。堂々巡りだ。繋がれないから、一人だとわかる。一人だとわかったから、繋がらなくていいのだと思える。得たものを失うことは怖いだろうけれど、元々自分の身の丈にはあっていなかったんだ。さぁ、捨てよう、あれも、これも! 大事なもの、大事だったもの、好きなもの、好きだったもの、怖いもの、怖かったもの、捨てよう、全部、捨てよう。要るとか、要らないとかじゃない。そんな定義で選り好みをしていては駄目だ。
一番があればそれだけ残そう。一番が無ければ、二番をいくつかだけ残そう。二番も無ければ、もう全部捨ててしまおう。空になったらもう少しだけ進める、軽くなったらまだいける。歩き果てた場所に住むんだ、目的地までの計画なんて真っ先に捨てろ、捨てろ!

 例えばあの子が本当に死んだとき、僕は笑うのだろうか?
 久しぶりに会った日に、僕は笑えるのだろうか?
 笑ってくれって言われたけれど、きちんと笑ってあげられるだろうか?


 あぁ、人を好きになるのは難しいな。

君は何にも悪くないよ、って僕が言いたい日は、君は何にも悪くないよ、って僕が言われたい日。


http://www.nicovideo.jp/watch/sm354123
youtubeからトモフが消えててね、ニコニコにはあるのだけれども。ワルクナイって言っちゃうところが凄いんだよね。