はじまらない秋

それで幸せになったかい。楽しく日々を過ごせるかい。夜はまだ怖いかい。何にも変わらなかっただろうにね。変化の多少なりともあれば、もちろん良い方に越したことはないけれど、手がかりくらいはつかめる気がしているのだが。
俺の言葉には説得力のまるでないからね、言葉を重ねるほど嘘になる。おんなじように、俺の動くは嘘だらけ、跳ねれば跳ねるほどに欺瞞に満ちる。おんなじように、俺の笑うは欺瞞に満ちて、愛想笑いに秋の風、夏の暑さの揺れ動き、ゆぅらりゆらり、日の暮れる。おんなじように、おんなじように。謝らねばならぬことは、今でも悔いることは、全てがつながっているのだと思う。切れることの無い細い紐、一番先に繋がるは、腐った心か魂か。
痛みを見せた夜も、恐怖を叫んだ夜も、ただ構って欲しい故の迷いならば、何を恐れているというのか。人を望んでいるくせに人を恐れているのか。愛しい景色が目の前にあるのに、それが冗談みたいに綺麗だから、尻込みしちまってるのかな。全部を全部肯定してしまえると思っていた。美しいものしかなく、気持ちの悪いのは自己の投影故なのだと。でもね、そうやって理想を見ているのもまた、悲しいことなのかもしれない。現実はどこにある? 俺の記憶では、あの子の腕の中にでもあったのだが。


あぁ、絶望の淵の少年な、それでもかまわないんだぜ。ぶっ壊れちまいそうなら逃げ出せばいいんだ。


聖剣伝説LOMのサントラを聴く! すっばらしい。珠魅編のラストは正直泣いた。思い出すね。聖剣伝説シリーズとはもう、ほとんど別のゲームだったけど、ほんとに面白かったんだよなぁ。