極東

行けば帰らざる道というわけではないのにね、どうしてためらうことがあるのか。戻れるからこそ恐れてしまうのかね。あんた、幸せが欲しいのならね、美しい人が必要だな。ずっと触っていられる人が。髪の長い短いで、背の低い高いで、それこそ顔の美醜ごときで、俺はあの人を判断したくなんてないの。そんなどうでもいいことで顔をゆがめさせたくないんだよ。しょぼくれた顔している時間があったら、そうさね、美しい人と海にでも行きたいんだな、楽しいだとか素晴らしいだとか、拍手してしまうくらいに思えるんだろうな。人のいない夏の海岸ほど美しいものはないと聞く。瀬戸内海に限っちゃ夏だろうが冬だろうが関係のない気もするけれどね。
海に行きませんか、と誘うことも考えたのだけど、終わってしまった俺とあの子だ、ちんけな妄想はやめにしないか! 俺は、俺を愛してくれる人とならば、今すぐにでも添い遂げる決意のできる男なんだ。駆け引きだの遊びだの、オカシイよ。可笑しいだけではなくて異常でもある。好きな人に好きと言ってさ、それから手をつないで海に行けばいいのでないかな、それ以上でも以下でも、俺は悲しくなっちまうよ。話したかったら話すんだ。俺はそれだけの男だからね、とにかく。
遠く離れた地の人を思う。顔も見たことないけれどね、話してみたいんだな、俺は。


eastern youthの感受性応答セヨ、というタイトルの一枚が強力すぎる。これは凄いな。凄いものだな! こういう触りの物はどうしようもなく美しいな。
それと、もうすぐ魔女の宅急便が始まるので見る! キキ!