見ず知らずの女の子

どうしようもない昼間と、あまりに底辺の夜を過ごしてきた! 最低だったが最高だったよ。ありがとね。花は見なかったが問題ないだろう、流れたものは無為なる時間、得たものは人それぞれだ。俺は満足している。後悔はないのだからね、もう一度言っておく、楽しかったよ、ありがとね。


嘘吐きの俺が、上手にごまかしてしまわぬように、いつだって自分には気を張っていないといけない。自分に嘘はつけないなんていうけどね、俺は駄目だ駄目だと言い続けていれば、そのうちに最悪になってしまう。妥協するのは格好の良いことではないよ、それを思うのは単なる勘違いだ。逃げ、放棄、挫折に妥協、どれもがどれも違った意味を持つが、格好の悪いことには変わりはない。自虐の言葉に隠された悦びなど、気づかぬものがいるだろうか!


きっと、夢を見すぎなのだとは思うが、いっさいの妥協は許されない。愛だの恋だのね、いのちがけだよ。