OUTTA

ぶっ壊すのではない。見ない振りでもない。最後は打開するために。
俺はいつだって打開を求めてきた。代わり映えのない現状への、居心地の悪い空間への、熱さを嫌う腐ったようなガキのクールさへの、打開だ。俺は、思う存分、叩いて、開く! これは空回らんばかりのハイテンションのせいじゃない。怒りでも反感でもない。ただひたすらの、悲しみだ、絶望だ。俺があなた方を嫌いになるのは、けしてあなた方のせいではない。そいつは全部俺が悪いのである。けれども、俺は一人ではその悪さがわからぬのだ。それに絶望する。俺にある欠乏とやらを、欠乏があるという言い方自体どうかしているが、その間違いさえも示して欲しい。ひたすらに打開を望む。
話さねばわからぬよな。言葉で何もかもを変えてやるつもりだ。悪気が君にないのは俺も重々承知だ。俺は昔っからよ、自分が全て正しいなどと思ったことは一度もない。けれども、理不尽な切捨てはひたすらに憎む。いやね、そんな行為俺は飽きるほどやってきたのだし、それを思い出せばいつだって後悔の念、反省の念、俺を蝕むのだ。だがよ、開き直らせてくれないかい? 俺はつまらぬ人間で何もできはしないから、口を出すなといわれれば何も言えなくなっちまうだろうよ。でもそれじゃしかたねぇだろう。俺は打開するって言ってんだぞ。馬鹿を言うんじゃねぇよ。俺のつまらなさがなんだってんだ!


どうせ猫のおなかにはバラなんてつまってないんだろ? 人が好きじゃないものが好きだなんてそれこそお前が死ぬだけじゃねぇか。まさか俺へのあてつけじゃないだろうな? かっこわりぃな、糞。


最後は打開するために。語りつくすか、それとも俺の薄っぺらい空が剥がれ落ちちまうまで。