今日はなかなかいいようだよ。音が飛んだ。とりあえずは、それだけで俺は安定していられる。裏を返せば、飛ばねば、鳴らねば、震わねば、どうにもならぬということだよ。


わぁわぁと馬鹿を言っては、自己の位置を再確認。俺がずうっと左側に立っているのはね、本能的なものらしいよ。右手のほうが、よく動くからね。愛だの繋がりだの言ってる俺だがさ、動物的にゃ、あなた方のこと、信用しきれてないわけだ。俺が秘密を持つように、俺の踏み込んではいけぬ領域がそこらかしこにある。だからそれに憤ってはいけないわけだね。諦めざるを得ない土地だ。その座標だけは、どうにも姿を見せない。
興味のない話に相槌を打つのは苦手じゃないけどね、まるで好きでもなんでもないよ、当たり前のように思う。最近は、後者の意識のほうを重んじすぎている気がしている。どうにも耐えるのが面倒だ。自分のことを棚に上げて言うのはよくないことは存分に知っているが、言わねば気がすまないかもしれぬ。くだらぬ。
けちなプライドだよ、そんなもんさ、だから何? これさえも言えぬのなら、もう二度と対面せぬよう工面するか? 俺にはなーんにも思いつかぬ。


気分の良い夜ほど、落下のことを強く思う。落ち続けている夜はどうしようもなく落ち行く地面のことばかり考えてしまうから、どちらにせよ同じことなのだけれどね。飯をひたすらにかっくらって、じっとしている以外他にない。PEPSI GOLDを飲む。青いのと赤いのはどうかしていたが、こいつは美味い。物足りない気もするが、さっぱりしている。