オーバーフロー横隔膜

こんなもんか? いや、こんなもんじゃねぇだろ! 俺は、こんなものではなくて、もう少しだけ、頑張れる。頑張った後に成果が出るかどうか、俺にはわからん。出せる最大限で、とりあえず、やってみるだけだ。それはさ、俺の全力、ってわけじゃない。今出せる最大限な、だけで。どうやらまだ、寝るしかない日や、壁を殴るだけの日も、ある。けれど、それで、それだけで、終わっちまうには、俺という存在、惜しくないか? これはさ、ぜんたいナルシシズムに基づいた言葉じゃあない! それは断っておくぜ? 君らは、あるいはあなた方は、つまりはさ、俺の愛する人々や、いまだ会ったことも無い人々、ちっぽけな俺なんかよりもずうっと上手くやれるはずだ。俺は、その人らの立つ場所に立ちたいのだ。同じ場所に立てずとも、そこの見える場所まではいけるやも知れぬ、そんなことを信じていたいと、そういうことだ。まだ、限界まで踏ん張っても、全力の半分も出せてはいない気がしている。過信は禁物だが、猛進は時に良い結果を生むだろう。運にかけるのも悪くない。面倒だと思うことを、少しずつでも、減らしていかねば。腹を立てるだけの屑に成り下がっちまう前に。
色々な人に、つらい思いをさせている。怒りさえも生み出させているであろう。言い訳はしない。俺のできることに限界があるから、俺は自己中心的にも、自分のしたいことからそのキャパシティを使っているだけだ。許してくれと、請うことさえもせぬ。許される謂れは無いからな。ただ、迷惑をかけます、ごめんなさい、と言うだけだ。本当に君らには迷惑をかける。ちっぽけな俺だからさ、あぁ、これが言い訳になりつつある。糞、きちんとしなければ。
人生をサボるな、か。何かをするために生きるのではなくて、生きて何をするか、だよな。前提としてさ、生きていることを掲げようじゃねぇか。死を請うなんて古臭い真似は駄目だ。笑われちまうぜ、と、あれ、大好きな人がいなくなっちまったから、笑われちまうこともないのか。とにかく、とにかく、だ。
俺の全力、たとえ天井よりも低くて、空を見ることさえかなわないとしても、今俺はソファーに横たわるだけの存在だ。高く、より高く、飛ぶことが、大事だ。足腰を鍛えておくぜ、後、笑顔の練習も、だ。


予想よりは良かった、というのは消してほめ言葉でないのを心に留めながら。