GENEI

天気が良かったので。
漫画をたくさん、読む。それはもう驚くほど。一度読んでみたかったもの、タイトルだけ見て気になっていたもの、表紙で即買ったもの、薦められたもの、全部だ、全部。何冊買ったかもわからん。すげぇ。不必要なほどの満足感。異常な疲労感。そしてなくなったお金。そのどれもが、単純に、俺と言うものを暗示している気がする。一介のオタクだ、俺は。それだけで、それだけだ。ゾクゾクする。まだ背筋が奇妙な震えを示している。すげぇ。圧倒的。俺の作ろうとしていたものが、全てそこにある。これだからオタクはやめられない。
少女漫画面白いなぁ。ためらわずに買っといてよかったなぁ。いや、手に取るかどうか迷って五分は使ったけど。でもこれ続刊出たときまたあの気恥ずかしさの中、か? 素直に漫画喫茶に行くか。何はともあれ、原衝動。オタクらしく、オタク。


ラノベを、書く。行き当たりばったりに、やたらと書いてみて、行き当たりばったりに、やたらと書く。文体を、考える。ここに書くように、つらつらと書いていくのも一興だが、何分あまりに伝わりにくい。書きたいもの、テーマ、それにあっていないのでは、と思う。どう書いていいのかわからぬときが、多々ある。こう書いていいのか、こう書いて伝わるのか。自分の気持ちの整理を求むでなく、他人に伝えることを、優先する。簡潔で、それでいて突き刺さる、描写を。
特殊と言うことについて。たとえば、ありえないルビだとか、過剰なまでの繰り返しだとか、文章作法を飛び出た改行だとか、場違いな言葉遊びだとか。新本格の人が良くやる表現だ。適したときに使えば、思う以上の効果を、絶大なる破壊力を持ちうるのだろうが、一歩間違えばとたんに陳腐な文章となる。かっこつけの、文章だ。かっこつけの文章が一番嫌いで、それだから単純表現を、と思うのだが、しかしここではこう書かないと、ここでこうしてしまうのが一番いいのではないか、泥沼にはまっていく。
もう少し書いてみて、消すかどうか、考えよう。