ラララララノベ
ね、あの日のこと、覚えてる?
冬の寒い夜に、公園で。
長いマフラー二人でしてさ、寒いね、って言ってさ。
あんまりゆっくり飲んでるもんだから、缶コーヒーなんか冷えちゃっててさ。
僕は……僕はさ、それだけで良かったんだ。
君と、そういう時間を、ずうっと過ごしていければよかった。
ラノベを書く、と言うよりは、結果的に、ラノベができあがる。ベタな中二病的能力バトルラノベ、つってバトルはあんまりないけど。一日かけて、二万字。まるっきり途中で、まるっきり中途半端なままだが、このあたりで終わりにしよう。終わらせるということ、俺は覚えたほうがいい。プロットを極限まで練り上げることも。見切り発車で書いちまうからな。
なんだか久々な感覚だ。やはりこのあたりから俺ははじまっている。最初に買ったラノベはブギーポップ。そのしがらみからいつまでも開放されないでおります。
一人称視点のラノベは、ともすれば読者から見て単に腹立たしいだけ。鬱エンドは性に合わぬから、とんでもないハッピーエンドを。安易な記号萌えやパターンに走らぬように。
好きな人を真似して書くことで、何かを吸収しようとする。どこかで見たような感覚、が王道となるかパクリにしか見えないものとなるかは、俺の技量か。