定期的なる

明日はおわりとはじまりの日。Lastが必ずしもLostではないように。
緊張と、焦りだけの時間ならば、寝てしまえば良い。寝られぬのなら、今まであったこと、すべて最初から思い出すだけだ。あの高鳴りも、あの悲しみも、あの苦しさも、一応は、明日、収束するはずだ。思い出として美しくなってしまったものも、泥臭いリアルとして思い出し、ただただ真実の言葉と、勢いを望む。
夜が明けて、朝が来て、昼が過ぎ、夕方に僕らの音は始まる。知った顔、知らない顔、並ぶ前で。僕の愛する人たちと、最後に涙を流せるように。僕の愛した人たちと、ドロドロの顔で笑えるように。ひたすらに、感動を望む。単に楽しみ、楽しませるだけの作業だ。どこまで伝えきれるかどうかはわからぬが、俺の持ったものを最大限出せるようにな。
年下の背中と年上の背中と。見比べながら、自分の居場所を探す。明日が過ぎてしまったあとで、俺は耐えられるだろうか? 居場所があるのが恐ろしく、居場所のないのが恐ろしい。けれど、それはまた別の話。
赤いフレームの眼鏡の、度のきつさと、見えやすさよ。視力の落ちているのを感ずるのとともに、時間を減らさねばと思っている。ここでこうして文字を書くことを減らし、別の方向へとこのモチベーションを。方向を曲げるのは難しいことではない。まったく別のベクトルをぶつけてやれば、まっすぐ斜めに。
えへらと笑うことも忘れない。前を向くことも、ふらふらしないことも。大事なことはたくさんあって、忘れてはいけないことは山ほどだ。守らねばならぬもの、たくさんある。命がけで臨むことはないだろうが、魂は燃やすよ。削れてゆくかもわからぬが、もう関係ないだろう? 腕が千切れたとて、足が取れたとて、目玉が落ちたとて、喉がかれはててしまったとて。声の続く限り叫んだあの日々のように。静かに情熱を語れた日々のように。な。
言葉にできぬ思いがたくさんある。それを、ぶつけられれば幸いだ。綺麗なだけに静かに過ぎ行く時間の大切さよ。今を、ただ休息のためについやそうじゃないか。栄養剤で操られるように動く気はもう、ない。走るために、休息する。すごく当然のことを、久々にする。逃避のための睡眠ではなく、純粋な。
性欲をかなぐりすてて。果ててしまうとて、放心してしまうとて、手の動きが止まらぬように。

「何かあるんじゃねーの?」
「何もないですよ、何も」

明日くらいは、嘘をつくのもやめにするかね。俺が本心だと思ってるものを、素直にあらわしていくことにしようじゃないか。恥ずかしさも汚らしさも、すべてそのまま。