mmm

排泄欲的な性欲から、食欲的な性欲へと、移行しつつある。
失うのが怖くて仕方がないのに、捨てることばかりを考えている。それらがどうやら、あまりにも日常過ぎて困る。日常の破壊を望むのに、そう長い時間はかからないだろうから、あとはどちらを、どの方向を目指すかだ。これ以上俺のキャパシティーは増えぬから、周囲を削っていくほかにない。

「この歌はつまらない。この絵はつまらない。この文章はつまらない。この世界はつまらない。俺の周りにはつまらないものしかない」
「それってお前がつまらない人間なんじゃねーの?」
「ごもっとも」

試す前からあきらめること自体は、悪いことだとは思っていないが、それが全てに及ぶのならば話は別。長い文章が書けなくなって来ている。自信満々に言葉を連ねられたのが嘘だったみたいだ。内容を求めすぎているというのはわかっている、それなのに内容が皆無だというのも。だからこそ、何も書けぬ。書いても書いてもそこには偽りしかなく、薄っぺらだ。腕が落ちたのか、過信できなくなったのか、どちらかはわからないが、糞のような雑念しか書きあらわせぬ。ガキなのだ、思考自体が、存在自体が。気取っている。頭が良いと自分を思っている。俺は駄目だ駄目だなどといいながらも、心の奥底で自分を崇めているに違いないのだ。気持ち悪い。
壊れていない。まったくの正常。
やたらに本を読む。面白いがつまらない。興味深いが楽しめない。読了後の疲労だけしか残らぬ。でも、今はそれでいい。少し気持ちよかったので、もう良いだぜ俺は。昨日の晩のように泣くこともせず、ただただ、えへらと笑いながら美味いケーキを食らう。
とりあえずはね、がんばりなさい。