不明瞭

また嘘をついた。
逃避ばかりだ。びくびくしている。嘘がばれるのが怖くて嘘をつき、本当のことさえも嘘だと言い張り、もしかしたらこれは嘘だったかもしれぬと、首をかしげる。なぁ、俺はどっちなんだ?
普通に変態だろう。今までやったことのないことを、もてはやされた程度で、図に乗り、偽りの自分を晒し、また褒められ、理想卿に住む俺こそが本当の俺なのだと思ったのだ。気持ち悪い。思い返すだけで吐き気がする。視線を浴びることに対し、秘所をさらけ出すことで。
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
また夜がやってきた。長い時間となるだろう。また騒ぐのか? 昨日と同じように、一昨日と同じように、壊れた脳を振りかざして、か細い腕と、筋肉さえついていない足をさらけ出すのか? わからない。本気なのか? 快感だったのか? わからない。
頭が動かない。いつものことだ。
気持ち悪い。自分が得体の知れぬものに思える。事実なのか? 他人もわからない。どうしてだろうか。俺を求めているのか? 違うよな? なんだ?
やめようか。なぁ、意味もないよな? 義務でさえない。もしかしたら、権利なのか?
不意に納得。そうさね、俺はやりたいのだ。じゃぁやるか。ばれないように。けれど大胆に。