作品

さて。
終わった、と思うことは思ったのだが、伝えるのを忘れていた。やりきったということ。終わったものをもう一度終わらせるということ。途中、一旦終わって、そうさね、あそこまででよかったのかもしれないが、声がしたのだから仕方ないだろう。おれは、呼ばれる声に従って動くのだ。呼ばれる声にしたがって、ただ、キーボードを打ったのだ。
五分で構成し、一気に書き上げた。つまらない設定だから、無理が出なくて良かったさね。
描き出した物語は、人生で一番の評判を得た。あまりにも小さな場所でしか受けてはいないのだろうが俺には大きすぎるさね。嬉しいと、心から思い、あぁ、いつかまた別の話を、もう少し、もう少しだけ面白いものを、つくりたいなぁと思うのである。
ひとつのムーブメント、数十人程度の小さな集合の中での。僕は、僕を見てくれる人が好きで仕方がない。僕のしていることはただのオナニーだ。けれども、それが、快感を共有したとき、いかんせん露出オナニーにしかなりえないのではあるが、擬似的に、衝動を引き出すことはできるのではないだろうかね。
しかし、本当に、終わってしまった。もとい、俺が終えてしまった。今はもう、それそのものは見ることさえできず、それが残した残像、もしくはドッペルゲンガーのようなものか? それさえも消え行くものなのだが、俺のエゴとしてはより多くのひとに見てもらいたいさね。
加筆修正するのもありかなぁと欲張りに考えつつ、しかしあれはあの場所だったから輝いたのだ、あの流れだったからこそ、とも思ってしまい、どうにも手が出そうにないさね。
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っつーわけで公開オナニー。