ファッキンポジティブクレイジー

全てはいつかの日のために。
綺麗な言葉だけで語り尽くせることは、とても少なくなってしまった。足から裸体を妄想すること、ただそれだけの欲望をそっくりそのまま描いてしまうには、どうにもおれには技術が足りない。なんとかごまかして、そのどろどろとしたものを、できるだけ本物に見えるように画策してみるのだが、近づいたことはなく、泣き声さえ聞こえるのだ。
素晴らしいことをする人、その仕事、見るたびに感嘆の息が漏れてしまうような、そういう存在があることだけで、おれは絶望する。たどり着くことはないのだなぁ、と幻滅する。デザイン性、単純で、それでいて複雑であるということ、単に美しいと思えるもの、それを想像したいのに、思ったとおりのものが完成することはなく、妥協点さえもみつからない。線の一本一本さえ、文字の一字一字さえ、おれが形作るものとは全く違う。どうにかしてそれらを身に付けてしまいたいのだが、努力する気概さえ削いでしまうものは、いったいなんなのかね。
多くの休息と、少しの努力によってここまでやってきた。今からはずっと努力の時間、あるいは困惑の連続だろう。けれどもね、おれはそんなものを愛することができるようになった。嫌いなものを嫌いと上手くいえないから、とりあえず実践してみるということ、それを身に付けた。だから、頑張る、のだ。具体的なことは一言もいえず、いつも概念に終わってしまうのだから、雑念くらいは前向きに、ね。