プラ

いつもの血迷い事はどこか遠く、例えば隣町に落ちていたペットボトルの中にでも隠しておけばいい。拾われたのなら拾った人が誰であれ、その人についていくつもりだということを明記しなければ。男の子女の子、男の子女の子、男の子女の子、男の子女の子。大人は駄目だ、汚いから。くだらないセリフを馬鹿が吐いた。馬鹿が僕だか誰だかは、冷たく光る水の中、赤くは染まらないその前の水面の中で揺れもせずにぼんやりとあったから、わからなかった。子ども扱いされるのを怒るくせに、ただそれさえも否定して、大人になりきれずに、機会さえ与えられずに、権利ばかりを主張して、そんな。そんな大好きな貴方も、そうだ。いつも貴方のことを考えている、なんて血迷い事も一緒に、プラスチックに入れてきてしまったから、僕が今貴方に伝えられることは少しもありはしない。だけれど、しとしと、と進む時間が僕の成長を、たとえそれが無理やりだったとしても、推し進めようとするならば、貴方にもこの時間の速度を知って欲しいし、それでも貴方にはずっとその時間の中で生きていて欲しい、なんてそんなエゴイズム、持っているんですが。知らずに見てきた真実なんてすぐそこには転がっていないのに、やはりそれさにえも気づいたふりをして、自分を大人だと言う子供のような、子供だと言う大人のような、馬鹿がもう一人、いるのかもしれない、それが、僕とは違うのなら貴方かもしれないけど、貴方もどこかに詰め込んで蓋を力いっぱいしめてきた。思春期が通り過ぎていくのを待つと同時に、この一ページを残しておかないと進めそうにないとも思う、ので、残しておくのだけれども、それは三ヶ月前に書いた油絵のような、みていられない気恥ずかしさに満ちているから、それはマグカップに注いで、蒸発するのを待つんだろう。