流星

雨も上がって、澄んだ空気が気持ちよかった。少なくともあと二年は貴方の隣で、貴方の友人のひとりという関係で、難しいこと、愛情だとか衝動だとか、そんなもの考えずにすむのなら、ずっとこのままで、むしろその日が来てしまう一日前まで、すりむいた膝かかえて日差しの中で笑う貴方を見ていたい。君の気持ちの悪さは、もう僕の腹の中にしまっておいたよ。だから、だから君はまるで何もかも心配しなくていいんだ。そんなセリフさえも陳腐でチンプンカンプンだから、少し気だるげな午後のひまわりが咲くその日まで、くだらない感傷はしまっておくことにした。また、自分の感情をくだらないなんて言うと貴方に怒られそうだから、やはりそれも腹に隠して。僕はもう一雨きそうな空見上げて、今日の流星群が見られそうにないことを嘆いた。