Classic Rock

久々の自慰があんまりにも強烈過ぎて焦る。俺は性欲の権化か、変態すぎるだろ。人というのがどんなにか淫らか俺は知らないが、俺自体は明らかなる欲望のまま動くことを知った。物心ついたときから意識している自分自身だ、昔から知ってたけれどもね、意外なところというのは自分にもあるのだね。詳細は書くまいね、いつかの夜にでもこの話ができれば幸いだ。望んでするかどうかはわからぬけれども。下卑た冗談とシリアスすぎる思いと、錯綜してさ、何にもなくてさ、そんな時間が欲しい。愛すべき人とでないと意味を持たないような時間を。くだらないことをまじめに語ってやればいいのではないかね。らぶ、叫べるときを。


畜生。俺は劣等感の塊で、ちっとも自分の欠損に慣れようとしない。諦めたと思っていたことも、えぐられれば痛む。古傷なんてない。誰かに傷つけられたことはない。本当に愛する人しか近くには置かないような俺だし、俺を愛してくれる人しか俺の傍に居てくれはしないのだろうから、俺は傷つけられるということを知らない。俺が傷つくというのはね、きっと裏切られるということでね、きっと、愛する人が俺という存在を殺すときなのだろう。きっと、俺が存在していることを憎むときなのだろう。そんなときを、俺は知らない。鈍感だからさ、認識できず、理解できないだけなのかもしれない。けれども、首筋にも腕にも背中にも傷はない。だのに触れられれば痛むのだ。
だから、傷は外からでなく中からなのだろう。
心の中から、どっか奥のほうからさ、そこから愛せる人と出会えれば、俺は変わることができるのだろうか。恐らくね、その人とはあなたのことなのだろうね。見たことのあるあなたよ、そして、見たことのないあなたよ。あなた、何が好きかい? ロックンロールは好きかい? キースムーンは好きかい? ジャズは? ブラウニーは? ガレスピーは? それじゃ、漫画は好きかい? 本は好きかい? 夏と冬だとどちらが好きだい? コーヒーには砂糖何杯? それでさ、俺のような奴をどう思う? わからないさね。どうでもいいことさえもわかんないんだ。俺にはちっとも、あなたの気持ちなんてわからないんだ。何かで繋がりたい。畜生、あなたと繋がりたいんだ俺はよ。わかんないから繋がるんだ、それで、わかると思ってるんだ。


お姉さんかと思ったらお兄さんだった。いや、こっちの話、全く脈絡なんてないよ。それでさ、コンビニに行ったのさね、いつもなら休日に出歩くということだけでも面倒に思うのだけれどもね、無性にハッピーターンが食いたくなってさ、仕方なかった。ハッピーターンのあの周りの粉、あれに突き動かされてコンビニへ。眼鏡で、綺麗な人だった。レジのときに喋ってるの聞いてようやく気づいた。普通に驚いた。声が出そうになった、驚きすぎで。え、だか、あ、だか言ったかもわからんね。あの人とならやれる、そんな趣味はないけれどもね、瞬間思ったよ。俺が変だと思うならあの人を見てみればいい、きっと俺が異常じゃないのがわかってもらえると思う。んな話はどうだっていいのだけれどもね。俺の性癖がどうであろうとあなたは興味ないだろう?


行動せねばならないのだろうね。炸裂させる必要はない、最低限でいいのだ。努力だとかなんだとか、そんな言葉だよ。