意欲

時間が取れたら、とりあえず思いっきり何かを書いてみたいと思っている。好きなことと嫌いなことと、半々くらいの割合で、いや、好きなことも嫌いになってしまいそうな、そして嫌いなものを愛していこうと思える、文が書きたいんだ。
だいたいね、理想論、いつまでも思い描いていきたいから、妄想する、妄言を吐くよ、俺は。すばらしい世界を思い描くには俺の脳には限界がある。少なくとも今もって居るくだらないことしか考えられない脳に加えて、四個は必要さね。
わかりやすく、ただしかし伝えたいことだけはきちんと書いていかなければならない、難しさよ。俺の書く物語は今まで一度もきちんと完結したことがない。まるで行き当たりばったりで、結局は俺の人格が現れているだけなのだろうけれどもね。最後まで、短くても長くても、終わらせてあげないといけない。
笑いと、悲しみと、ただその二つだけがあればよかった時代は終わってしまった。たくさんが、いくらでも、だ、求められているのだから、俺は楽になることは出来ない。苦しんで、耐え抜いて、攻めることさえ忘れる時まで、眠りについてしまう直前まで、書き進めないといけない。ただ今は時間が足りないけれどもね。
今の文体は長文に向いていないのかね。文体を話にあわせると、いつも単調になる。話を文体にあわせると、やはり滑稽だ。だけれども、俺は書かねばならない! 使命感かね? 誰に対してかはわからないけど、焦りのようなものも垣間見える。ネガティブなもの、ポジティブなもの、俺の中にあるものだけを押し固めたものなら、俺さえも見たくはないよ、そんなことに気づいていなかったね。俺の中から出るものは、俺に対しては有用だけど、他人というものが感じ取れない。
当たり前のことを、当たり前に言うのに苦労するね。陳腐は嫌いだ。かっこつけは嫌いだ。人からの影響なんて腐るほどうけた。今それらは大事にしまってあるよ、乱雑で目も当てられないけれど。
ライトノベルというフォーマットでは、ブンガクとやらより評価はされないようだね。けれども、俺はラノベを書く。きもくても果てしなく馬鹿らしくても俺は書く。自己満足から始まった物語を、他人のためにするために、書く。
けれども今は時間が足りない。全て終わらせてしまってから、片付けてしまってから、書こうと思う。