そして

二度目、録音された音源、聞いて、酷く凹む、鬱。
ほんとにねぇ、少しのきっかけでこれほどにもがっかりするとは。がっかり、その程度の言葉であらわされるはずの、本来そうであるべきなのだけれども、そうでないのだから、僕には対処法が見つからない。なんていうかね、こういう時は、楽しいことを延々と思い浮かべ続けて、対処するのさえも放棄してしまうのが良いのだろうけれどもね、そういう風なことさえも思い浮かべられないほど、鬱。かっこわりぃ。
きっかけ、だけを解決しても、何の解決にもなりはしない。解決法なんてどこにもないのかもしれない、などとも思うのだけれど、最適な、時という解決、がおとずれるまでに、できるだけのことはしてしまわないと、後悔するだろう。大体、でもね、僕なんて後悔と後悔をつなぎ合わせたちぐはぐなものなのに、何を調子に乗っていたんだろうね? やはり、これを書いている現時点でも、僕は何かに対して調子に乗っているし、それに対して並行して、いや、二ミリほど遅れてなのだろうが、後悔し続けている。
ねぇ、貴方のために歌うなんて言っていても、僕は貴方のことなんてちっとも考えちゃいなかった。昂揚感と、緊張感に押し流されて、その気になっていただけだよ。少しの疲労感と、終わったという安堵で、有頂天になっていただけだよ。
自分を振り返るということの痛み、つまりはナルシストな自分をばらばらにしてしまうこと、を知った。知ったと言い張ることさえもナルシズムの延長だ、気持ち悪い!
何度俺は駄目だと思ったことか。でも、それほどでさえも、最高にハッピーな俺というものをまだ求め続けようと思う、むしろ思わなくてはいけないのだと思う、思い込みだ、そうするのは自分が可愛いからかね。それも気持ち悪い、嫌いだよ、まったくね。