笑顔

例えばあの時、素晴らしい笑顔ができたなら、何かが変わったのだろうか。真面目な顔にはもう飽きたんだ。ふざけただけの顔も捨てちまうよ。貴方の穏やかに笑う、その微笑みを閉じ込めるわけにはいかないなら、できる限りの笑顔で貴方に会えればとさえ思う。それだけそのものに、吐き気がするほどの重要性を感じているんだ。いかしたロック、花束、そして美しい笑顔! それだけじゃ、満足はできやしないけど、それだけあれば腹は満たされるよ。だからあの時、笑顔ができていれば、なんて思う、けど。できていたならば、もしかすると、貴方の笑顔の素晴らしさ、わからなったかもしれないから。だからもうあれでよかったんだと思い込んで、アルコールの入ったジュースを飲んでロックを聞くんだ。