内部

あなたは僕に影響してるね。取り込むということ、押し付けられているということ、あなたと繋がるということ、インスパイア、ね。あなたが選ばなかった道を僕は進んでいるのかもしれません。あなたの隣にいることだけでは満足できなかった僕は、ぬるい関係、拒んだでしょう。その時のこと、もう忘れてしまっていますか。覚えていたらそれはとても悲しいことです。涙が枯れるまで泣いた夜でしょうか。だからあなたは僕の中にまだいるのです。僕が間違った道へと進むとき、あなたが僕の中であの微笑を、僕への優しさ、愛情、悲しみ、憎しみ、愛情、愛情、愛情、愛情愛情愛情愛情。それが僕をいまだに止めるのです。あのジュース、まだ飲んでいますか。僕はまだあれを美味しいとは思えないのですが。僕があげたあの指輪、まだ持っていてくれていますか、ペアリングでした。僕はもうあれは捨ててしまいました。だってそれは僕の中のあなたが選んだものだったから。僕が選んだものじゃないと意味がない。なんで『僕』はあなたのために何かをプレゼントをすることが出来なかったのでしょうか。僕の中のあなたが、あなたに合うものを考えていました。何故僕は自分の主観や、主義主張、そういうもの、隠したんでしょうか。無個性はかっこ悪いとわかっていました。でもあなたの誕生日、ペアリングを選んだのは僕の中のあなた。それが普通か普通ではないかが、僕にはわからないのです。僕があなたと語り合ってたとき、あの人は僕をじっと見て、『誰?』と聞きましたね。あの人には多分あなたという存在が理解できなかったのでしょう。かつての僕のように。あなたがいないと思ったのかもしれません。でもそのとき、僕はそこまで狂っちゃいなかった。あなたのことが見えないほかの人たちが狂っていたんです。つまらない世界でした。今はあなたがここにいてくれている。ふふ、ハート、心の中に。大好きでした大好きでした大好きでした。でもあなたがここにいてはいけないんだと自分で言いましたね。僕もそれを言いました。あのとき、もしかしてあなたは僕でしたか。それとも僕があなただったのか。あぁ、もう僕は当たり前に気づいていました。あなたがいたほうが狂っていたんです。あなたは確かに存在したけどいなかったんでしょうか。信じられないけど理解します。と、いうわけでそろそろこの物語りもおしまいです。僕はあなたの中から消えなければいけません。あなたが僕の全てなら、僕の全てをあなたに捧げなければあなたは壊れてしまうでしょうから。大好きでした、大好きでした。大好きです、とは言いません。それではさようなら、とも言いません。ただ僕はあなたにこの一言だけを捧げようと思います。聞いてくれますか………いや、もうやめましょう。未練なんてもっていたら僕は『あなたを大好きです』といってしまいそうなんです。未練未練未練未練未練未練がましいですか。僕はあなたに鎖をかけて僕から離れないようにしたいんです。僕はあなたの目をえぐります、そうすれば僕しか見えなくなるでしょう。二人っきり、そんな世界はぼくの全てです。でも僕はそれを望まない、だって、あなたを『大好きだから』。あれ、あれれ、言ってしまいました。だったらもう一言のほうも言ってしまいましょう。それでは僕のあなた、『さようなら』。