僕の思い上がり

ね、僕の愛する人たち。少し考えてください。リストカット好きですか? 多分ほとんどの人は『好きとか嫌いとかじゃない』って顔をするでしょ。かわいい女のこが手首に線を引く、しゃー。ね、少し考えて。僕は気にしないけど、気にする人はいるんだ。社会通念、ね、わかるでしょ。道徳じゃなくて、常識にちょっと似てるもの。だからちょっと躊躇して。自殺とかも。自殺はかっこ悪い、うん。こんなことを言うのはまるでかっこ悪いと自分でも考えてるんだけど、そういうことじゃないでしょ? そうそう、手首切る話。僕の好きな君が、僕の最愛の君が、手首に傷がある程度のことで他の人に嫌われるのが僕は許せないんだ。ね、愛する人たち。だからっていうわけじゃないけど、ちょっと考えて。好きとか嫌いとかじゃないけどさ。ね、そして僕の最も愛する人、だから、今度は仮にとか、もしもとかじゃなくて、ほんの少し躊躇して。なんで手首、やっちゃうかは、まるで青い僕には(君の隣にいて君の隣にいない人みたいに)わかったようなふりをすることしか出来ないから、君の話が聞きたいんだ。これ希望、願望。ね、愛する人。もしも君の感情を受け止め切れなかったら、そのとき僕は少し泣きそうな顔で「ごめんね」って言うことしか出来ないけど、それで駄目じゃなかったら僕のとこへ来てくれるといい。それなら、僕は笑って君を出迎えられる。それで、もう手首、やってる子も、僕のとこに来てくれるといい。僕は少し泣いたような顔をしてしまうかもしれないけど、出来るだけ笑おうと思ってます。ね、それだけ。多分それだけ。